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FMラジオの製作例

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FMラジオの制作記事を載せて欲しいとコメント頂き、如何にか作ってみました。 
現在(26年7月)入手可能なパーツで再現性を考えての回路構成です。
☆ 部品リスト(EXCEL) 
☆ 穴あけ加工
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☆ 回路構成
1、FMラジオの制作で一番難しい事は、コイル類とバリコンの入手です。 
  コイルは巻けば良いのですが、巻き数や径により再現性が悪くなる為、今回トランジスター用のFCZコイルを使用しました。 
  (実はFCZコイルも製造中止になり、その代り同等品が出回っています) 
  真空管で使用する場合、プレート電圧が高くて絶縁が心配ですが、私がチェックした限りではリークした物はありません。 
  又 基板の間隔が狭い為、ケースアースはパターン面に出すのをやめました。 
  バリコンの入手は困難な為、バリキャップ(可変容量ダイオード)で辛抱しました。この方が配置的に楽です。

2、高周波回路 
  3極管によるグリッド接地型で同調回路は固定しました。 
  真空管6AB4はあまり知られていない球ですが、6DT8の片ユニットが入っているMT7管です。 

3、周波数変換回路 
  6DT8(複合管)で12AT7同類です。 ここで周波数安定の為、温度補償セラミックコンデンサーを一部使用。 
  この選択により十分安定ですが、さらにAFC回路も付け加えました。 

4、中間周波増幅回路 
  IFTコイルは初段目以外 1次コイルのみの為、分離度が悪くなるのでセラミックフィルターを加えています。 
  ゲインが高い為、配置や配線に注意が必要です。 

5、検波回路 
  検波は6AL5によるレシオ検波回路で、検波用コイルに苦労しました。 
  色々試した結果 FCZ3.5Mと7Mの組み合わせに決めました。 

6、低周波増幅回路 
  この回路は私用の為、省くなり変更するなり自由です。私はBGM用に使用する為 6BM8を使用しました。 
  パワー段を5結と3結のスイッチで音質の切り替えをしています。 

7、電源回路 
  余り高い電圧を必要としない為、PMC−95Mが丁度良いです。 
  又 ヒーター回路は配線材でコイル(直径3〜4mmのドライバー等に7〜8回巻く) を作り廻り込み防止をしてください。 
8、その他 
  調整時にシグナルゼネレーターをお持ちの方は必要ないのですが、
  そうでない場合最初に電源を入れてもウンともスンとも言いません。 
  先にIF回路の調整の為、10.7MHzのキャリブレ用に水晶発振回路を追加しました。(10.7M水晶は¥200位です) 
  高周波増幅管の6AB4を抜き発振回路に挿入すればOKです。 
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☆ 回路−1
☆ 回路−2
☆ 回路−3
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★実体配線図は省略します。 下記の写真で判断してください。 
☆ 写真−1
☆ 写真−2
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☆調整 
1、整流用のダイオード4個はヒーター点灯確認後の最後に取り付ける。 
2、電源を入れ異常が無ければ(1〜2分様子を見て煙や火花がなければ)各所電圧のチェック 
3、スピーカーを接続し AF−OUT端子へCDなどから信号を入れ音がでるか、歪はないか。 6BM8の動作チェック 
4、6AB4を調整用のソケットに挿して、リード線を臨時でからめる。 
  TP1にテスターを取り付け、IF1〜IF4のコアーを調整。
  (マイナス電圧が最大になる様に、−20V以上になる場合 リード線のからめを調整する) 
  この時6E2の発光部が狭まるかチェック。 以上IF調整 
5、次にTP2にテスターを取り付け 最大値(+5〜7V位)へ検波コイルDET1を調整する。 
  最後にTP3へテスターを取り付け DET2のコアーを一番上から順次下げていくと +から−に変わるポイントがあります。
  0V付近で止めます。(電圧が変動する為丁度0Vにはなりません) 以上検波調整 
6、6AB4を元に戻してアンテナをつなぐ。 (放送局が近距離の場合室内アンテナで可) 
  ANTコイルのコアーは上面出るか出ないかの位置、RFとOSCは半分より下へ取り合えずコアーを合わす。 
7、バーニアダイヤルをゆっくり回して、FM放送局を探す。感度が悪くても受信出来ればしめたものです。 
  バーニアダイヤル目盛対周波数     
  0 : 74  MHz   /   10 : 74.5  MHz    
 20 : 77        /   30 : 79           
 40 : 81.5      /   50 : 83.5         
 60 : 85.5      /   70 : 87.5        
 80 : 89.5      /   90 : 91         
100 : 92
 ☆今受信している周波数を調べてバーニアダイヤルを合わす(例えば83Mの周波数であれば47〜48)  
   次にOSCコイルを回し、先程受信していた放送が聞こえるように調整する。 以上 OSC調整 
8、次はRFコイルの調整で、感度が最高になる様合わす。 
  感度が上がるほうへ少し回し周波数がズレル為(発振回路との結合により)再度バーニアダイヤルを微調する。 
  以上 繰り返します。  以上 RF調整 
9、ANTコイルは中心周波数の83MHzで合わすか、自分の受信周波数で合わすかは自由です。 
10、最後に受信しながらIFTコイルとDETコイルを調整して終了です。 一番感度が上がり音質も良い位置へ調整 
☆ 追記   6E2の偏向で受信時、狭まり幅が3mm以下になる場合 Rx 150Kを100Kに変更する。 
  また制作例の様にAF OUT端子へシールド線を50cm位 使用した為、高域カット用の 
  コンデンサー Cx 250pFにしましたが、シールド線を使わない場合や短い場合 500〜1000pFに変更。
  (FM放送は殆どステレオ放送で19KHzのパイロット信号を減衰させる目的です。) 
☆ 測定時の写真
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☆特性 AF OUT端子にて測定 
出力電圧  : 1.2V (100%変調時)  
周波数特性 : 30〜8000Hz (−3dB) 
歪率     : 1.5% (100%変調時)  
 〃      : 0.5% (50%変調時) 
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◎ 小物パーツセット(LCR等)の販売も可能です。御問い合わせください。 
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